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2014年2月25日 (火)

古家具で住育

我が家の家具は
その大半が古いモノ。
昔の建具
昔のたばこ屋さんのショーケース
昔の本箱
昔の棚・・・などなど。
そしてその素材は
木と並んで結構ガラス率が高い・・・。

特に建具。
家の顔にもなりうるので
リノベーションをする時に
一番探すのに燃えたのが建具。

Tate1

Tate2
光をしっかり採り込み
圧迫感なく部屋を優しく仕切れるもの
という観点で探すと
必然的にガラス面積が広くなる。
美しいダイア柄に惹かれて
この建具を我が家のメイン建具にしようと決めたとき
真っ先に頭をよぎったのが
その当時まだ1歳半だった息子のこと。
まだモノの分別がつかない子どもに
この広々としたガラス板は
格好の破壊対象になってしまうのではないか・・・。
特に日本の昔の建具は作りが繊細なので
(ガラスも木枠も薄いので
反りを直したりする作業に大工さんも手間取ってしまったようです)
小さな子どが無邪気にモノで叩いたくらいでも
きっとすぐに割れてしまう。

でもなぁ
かといって、”子どもに壊されないもの”を優先して
家具を選ぶのも何だか味気ない・・・

そんなとき
お気に入りの建具を見つめながら
考えあぐねている私たち夫婦を見て
古家具屋のお姉さんは優しく言った。

「子どもって、案外
親が大事にしているものはわかるものですよ」

そっか・・・。
「これは我が家の大事なものだから
そして、これはガラスというものでできていて
叩くと割れちゃうから
一緒に大事にしていこう」
ということをちゃんと伝えながら暮らすという
発想に転換してみよう。
お店の人のひとことに背中を押され
無事にこのダイア柄のガラス建具は
我が家へとお嫁入りし
幸い、今のところ息子に壊されることなく
部屋の顔として佇んでいる。

そういえば以前
我が家のリノベーションの手伝いをしてくださった
デザイン会社の方が
「リノベーションスタイル」というテーマで
WEBマガジンのインタビューを受けていらっしゃったときに
我が家を例に挙げ
こんなお話をされていた。

「子どもと一緒に
暮しってなんだろうと考え、感性を育てていく。
そんな『住育』も必要なんじゃないかと思います」

幼稚園へ通い始めたら
さらにパワーアップし
第二破壊ハラハラ期に入るだろうし、
こちらの選んだ暮らし方や”家”というものの意味など
3歳の子どもに
はたしてどのくらい影響しているのかなんて
まだまだ未知ではあるけれど

なんとなく
古くて静かな家具たちから漂う
優しい息吹は
体に染み込んでいくといいなぁ
と思っている。

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