« 今週のお嫁入り | トップページ | 親バカ »

2014年7月13日 (日)

引き戸蘇生

家をリノベーションするときに
古い建具にこだわって
情緒最優先に取り付けた浴室のドア。
木枠にモザイクガラスのはめ込まれたデザインで
ドアを開けるたびに
ガラガラと懐かしい音を響かせて
お風呂タイムをワクワクさせてくれる引き戸。

水周りに木の素材を持ってくることの
リスクは十分に理解した上で
それでもやっぱり自分たちの家は
気に入った空間にしたい!と
おむすびくん父さんと決めた扉。

木が腐ってしまって引き戸が使い物にならなくなるまで
この雰囲気を楽しもう!と
二人で決めた扉。

そう
覚悟していたのは木の腐敗だったのに・・・・

予想もしなかったこんな早い時期に
予想もしなかったまさかの
ガラス面が枠から外れるという劣化。

To11


日に日に隙間が広がり出して・・・
おむすびくんがふざけると
シャワーのお湯が外に飛び出してしまう始末。

もうダメだ!となったところで
一応、この戸を買った古家具屋さんに相談してみたら
さすがにここまでの劣化は修理不可能との返事。

そうだよなぁ・・・
素人目にもこの劣化はひどい・・・。

おむすびくん父さんと考えあぐね
もう今回は情緒は無しで
機能性を優先。
味気ないドアも仕方ないねということに。

そうなれば工務店を紹介してもらわねばと
我が家のリノベにご協力をいただいた
デザイン会社さんに相談してみたら
当時のリノベ工事を担当してくださった
工務店の方と大工さんが
さぞかし困ってるだろうと
急いで様子を見にきてくれた。

もうすっかり木枠引き戸は諦めモードの
私たち夫婦。
もう、何でもよいです
一番簡単に早く取り付けてもらえる扉でよいです。

ところが・・・
工務店さんと大工さん
散々引き戸の様子を確認したあと
「じゃ、直すべ」と言わんばかりに
黙々とテキパキと引き戸を外して
部屋の中で修理を始めた。

「なんだぁ、
もっと木が腐っちゃって酷い状態かと思ってたよ~」

工務店さん。


To1

To2

丁寧に木枠を外し、ゆっくり慎重にガラスをずらし
接着剤をつけながら
ガラスをしっかり元の木枠の中に収めたあと
最後はトントントンと小気味よく
かなづちで木枠をはめていく。

古き良き時代の家具です。
釘は一本もありません。
緻密に計算されつくした凹凸が
組木細工のように見事なまでにピッタリとはまっていきます。

「直るんだぁ!はまるんだぁ!」

思わず歓声を上げる私。

「昔の職人さんがね、いい仕事してくれてるから」

工務店さん。

大工さんは多くを語らず黙々ニコニコ。

小一時間ほどで
引き戸は見事に蘇りました。

To3

古いものが好きだといいながら
私は基本の大切なことを忘れていたなぁ。

古いものだからこそ
何倍も手をかけていかなければ。
そうやって手をかけただけ
”この家で一緒に暮らしている”という愛着も増す。

家族だけじゃなく
家具たちとも「一緒に暮らしている」という愛着。

蘇生した引き戸を何度も何度も眺めながら
なんともなんとも感慨深い。

素晴らしい技と心意気を持つ
職人さんとの出会いが何より今回は大きかった。

大工さん、ありがとう。
ちょっと惚れてしまったよぉ~!!
ひとつひとつ、大工さんの手仕事が伝わる家
これからも大切にします!







|

« 今週のお嫁入り | トップページ | 親バカ »

店主雑記」カテゴリの記事